デザイン思考関連の書籍は3冊目。随分とイメージが固まってきた気がする。
筆者がIDEOのCEOだけあって、IDEOの過去の取り組みが豊富に紹介されている。
デザイン思考の考え方やマインド、組織への適用等、おおまかに知るには良い。
あと、取り組みの例が一般的なプロダクトに限らず、医療現場のプロセス改善や組織改革等、
幅広く掲載されているのが面白い(この辺りはよく言う「見える化」手法と近い)。
ただ、プロジェクトの進め方を教科書的にレッスンする様な内容ではないので、これを読むだけでは
実践していきづらい、かと思う。
デザイン思考の枠組みに関する説明に特化したものとして「ビジネスのためのデザイン思考
具体的な実践方法は「ペルソナ作って、それからどうするの? ユーザー中心デザインで作るWebサイト
【ポイント】
・デザイン思考によるイノベーションには、これこれこうしなさい、という正解のプロセスは存在しない。
着想:問題を認識してアイディアの機会を探る
発案:アイディアを生み出し、検証によりブラッシュアップする
実現:リリースに向けた取り組みとプロトタイプの構築
という大まかな方向性のみが存在し、その中で成果物(アイディアやプロトタイプ)の製作・完成度のチェックを
何度もおこない、チームメンバで意識を共有しながらプロジェクトを進めていく。
プロジェクト毎に、進め方が違う。
・デザインには制約がある。制約があるからこそのデザイン。
→ プロジェクト:時間のデッドラインがある。ダラダラやらない。気合で乗り切る
→ 3つを満たす:技術的実現性・経済的実現性・有用性(ユーザ・社会にとって)。
※このバランス感覚が重要!
・人間の行動に、正しいも間違いもない。(その人にとって)意味のある行動、だけがある。
→ 意味を見出す観察眼が必要。修得するために日頃から「観察」する癖を付ける!という意識が重要、なんだろうなぁ。
・新たな発想を得るには?
→ 3つの要素の相乗効果。
洞察(Insight)
観察(Observation):対象はエクストリームユーザや、問題と似たような環境(緊急医療とF1ピットイン)とか。
量よりも質。問題点を把握できればOK。
※観察対象が良かったかの判断は、観察してみないと分からん。ここは経験則か。
共感(Empathy)
人々の生活を「観察」し、「共感」し、そこから「洞察」を得る。
・プロトタイプはアイディアの強み・弱みを明らかにする。
また、クオリティは目的達成の範囲に抑える。なので、作り込みすぎ・作らなすぎはNG。
・シナリオも大切。
→ 架空の顧客を想定して、サービスが経験されているシナリオを考える。で、顧客とサービスの接点(タッチポイント)で
どんな価値を提供できているか?を考える。
・デザイン思考を実践するには?
→ デザイン思考はアイディアを拡げるもの。なので、イノベーションのスタートから実践すべき。プロセスの後半で、プロジェクトを
収束させようとしているところから始めても効果は薄い。
・予算の割り当て。これは既存組織だと結構難しい。イノベーションのプロセスに併せて予算を獲得できるようにすべきだが。
社内ベンチャーキャピタルみたいな部門がいて、プロジェクトの進展毎に必要費用を審査する、とか、
イノベーション枠みたいな枠で予算を獲得しといて随時使っていく(予算の消化状況で進捗判断しないようにして)、
ってのが対応策か?
・人材の育成。異分野のメンバーの連携が重要なので、いろんな部署からタスクフォース的に参加希望者を募って、
イノベーションチームを作る。そして、外部から有識者を呼んで短期間プロジェクトを経験させる。経験値を積む。
※実現出来る組織でなければ、隠れプロジェクトっぽくやって実績を作る必要がある、か。
・実践に向けた自分自身の意識。
→ 自分にとって普通になっている日常の風景を改めて観察する。whyを繰り返して、理由を探る訓練をする。
→ アイディアの視覚化。思いついたら、メモでもなんでも形にしてみる。
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